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海老蔵奮闘の義経千本桜 [海老蔵礼賛]

9月22日夜の部、行って参りました。
珍しく、会社の同僚Sさんと二人連れ、一等席です♪

「木の実」と「小金吾討死」、休憩をはさんで「すし屋」で、いがみの権太が海老蔵さんです。なんか、脚がキレイなんですよね〜。切り掛かってくる小金吾を足で制してる姿や、すし屋で格子の着物の裾をキュっと持ち上げて決まるトコとか、いちいち美しいです。男性的な美しさですね。そして、女房子どもがいる役で、そのカラミとかも優しかったりぶっきらぼうだったりするのも「萌え」ですな。きっと江戸のお嬢さん方も、贔屓の役者さんのそんな姿に萌えていたのでしょうね〜と思いながら拝見しました。

ところで、Sさんは歌舞伎をご覧になるのが「十二夜」に続いて二回目なので、お話を理解されるか心配で、先に、過去の番附をお貸ししたりしてたんですが、一回目の幕間で、「『洞呂川の陀羅尼助』って薬、買いにいったことがあるのよ〜。江戸時代からあったのね!」と仰っててビックリしました。私はあらすじ読んで、なんとなく薬のことよね、と思ってたので、結構古いことご存知なのねー。イヤホンガイドなしで、全く大丈夫でした。

そして、いよいよ「川連法眼館(かわつらほうげんやかた)」です。クールな男前、忠信、ファンキーでキュートな狐忠信、どちらも大好きです♪静御前が忠信を呼び寄せようと鼓を打つあたりから、義太夫の御簾があがって、この時の三味線の方(番附見ると、多分、長一郎さんって方だと思うんですけど)、結構パンチがあって好きなんです。ベース弾くみたいな感じで、クールだけど熱い感じで(好き嫌い分かれるかも、です)。「破傷風」って台詞の中に出てくるので(って言ってたと思うんですが…)、これも江戸時代からの病名なのかな〜。そして、海老蔵さんがフワフワの狐の衣装になってからは、ジェットコースター。ワ〜〜〜!って思っている間にどんどん場面が進行して、キャーキャー思っている間にもう宙乗りです。客席大満足で、大拍手でした。ツイッターにちょっと書いたんですが、狐言葉の時、声がちょっと危なくて、お疲れなのでは…と思った次第。あともう少しなので、ぐっとこらえて頑張って欲しいです。
ヨカッタ、ヨカッタ、と絶賛しながら、忠信を待ちます。花道から颯爽と登場で、ここから立ち回りです。小金吾の時は、正直だれるワ〜と思う瞬間もあるのですが、ここは結構大技が繰り出されるので、緊張感あります。出初め式、みたいなのとか、とっても盛り上がります。ハシゴに乗ったまま一回転とかも好き。紫のコーディネートがステキな衣装で、お化粧もチョイ紫な感じでした。そいで、我當さんの教経が現れて、義経、静etc.と皆並んで終幕。我當さんと安徳天皇が中央の赤い台に乗るんですけど、海老蔵さん、朝からあんなに頑張ってるんだから、海老蔵さんがお乗りになればいいのに…とちょっと思いましたです。

この日は平日で、年配のお客さんが多かったせいか、感想を大きな声でつぶやかれる方が多くて、多分、イヤホンガイドを大音量で聞いてらっしゃるから、感覚がおかしくなってるんでしょうけど「海老蔵が出ると(舞台が)締まるなぁ。顔見世に出るから、これも楽しみ〜」みたいなお話をされて、松竹のお姉さんに「お声が響いておりますから、お静かになさって!」とか怒られてたり、すし屋のラスト、「女房やったの!」とか素っ頓狂な声を出されてたり、「川の流れのように」の着メロが、権太が瀕死の時に流れたり、四ノ切で「これ一本で、来た価値ある!」とか(みんな大声)、いろいろ賑やかな客席でした。でもまぁ、だいたい、同じようなことを思っているので(着メロ以外です!)、「そうやね!私もそう思ったよ」と思いながらSさんと顔を見合わせて笑っていたのでした。楽しかったです!!
若奥様はこの日もいらっしゃらずで、縁がナイのかしら…。まぁ後援会にも入ってないので、ご挨拶もできないしナンですけど。
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