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當る酉歳 吉例顔見世興行 第三部に行ってきました〜
Sさんから、今年の顔見世どうするの?と声をかけられ、オオカミさんでアタマがいっぱいですっかり忘れていた私はビックリ。でもチケットの発売は始まってて、お目当ての第二部はソールドアウト。最後に残っていた第三部の1等2席をゲットして、とっても久しぶりの歌舞伎にいてまいりました〜。
それで驚いたのが、今年は南座じゃないのです!先斗町の歌舞練場。あの、「富士の高嶺に降る雪も、京都ぽんと町に降〜るゆ〜きも〜、」の先斗町です。超ミニサイズ。金丸座より小さい気がする〜。5時頃開場を待っていたら、楽屋口から出番前にお出かけの海老蔵さんに遭遇できてラッキー♡
一応それらしく飾ってあるの。でもまねきが上がってなくて残念ね。
さぁ、いよいよ♡
まずは「引窓」。舞台写真はよくみていたけど、お芝居は初めて。よくできているわかりやすいお芝居。南与兵衛は仁左衛門さん♡一体おいくつになられたのかしら?とても爽やかな男前です。お声もステキ^^
女房役は孝太郎さん(油地獄を思い出すわ〜)。母のお幸は吉弥さんでとってもお上手。濡髪長五郎は彌十郎さん。浄瑠璃のお人形みたい。他に亀鶴さんや市蔵さん。とっても、とっても久しぶり過ぎて、不思議な感じがした〜。一時はあんなに見ていたのに。。
20分の休憩をはさんで、京鹿子娘道成寺。今回の顔見世は、五代目雀右衛門さんの襲名披露。その演目です。玉三郎さんと菊之助さんの「二人道成寺」を拝見した時に、みっちり予習復習した演目だから、とっても楽しめた。雀右衛門さんも、派手さはないけど上品でしっかり踊られてて、踊りの楽しさを堪能できました。道成寺オケも、この手の演目、望月朴清さんと杵屋ミサホウさんがお出にならなくなってから、とても寂しく物足りなく思っていたのですが、この日はとても楽しかった。
そして押戻しの場面で、海老蔵さん花道から登場!バケモノ化した雀右衛門さんと並んで舞台いっぱい。海老蔵さん睨みまくって、お客様も大喜び♪ ワタクシもニコニコ拝見。成田屋さんの面目躍如でした〜。雀右衛門さんの素敵な踊りがあったから、海老蔵さんの荒事もカッコよかった。
やっぱり歌舞伎、楽しいよね。染五郎さんの襲名披露も行きましょうよ〜などと、楽しくお喋りしながら京阪に乗って帰ってきたのでした。
歌舞伎NEXT「阿弖流為」 [歌舞伎舞台]
2015年10月10日昼の部/松竹座
久しぶりの観劇。ツッコミどころ満載だった。
アテルイってどんな人?っていう予備知識一切なしで見た。そして三階席だったので、キャストも染五郎、勘九郎、七之助、弥十郎さんくらいしかわからなかった。
全体に「もののけ姫」に似てる。アテルイが蝦夷を追われるキッカケになった神の僕(?)や、竜となって現れた神のビジュアルが、もののけ姫の山犬にそっくり(山犬は、良くできていて、戦いのシーンは面白かった。さすが、人形浄瑠璃やアニメの国)。アテルイが故郷を出ないといけなくなったのも同じだし。お面をつけたビジュアルその他も。山犬以外は、同じ文化を取り扱っているのだから仕方ないかもしれないけど。
荒れた手が美しい、と言うのは、さらば国分寺書店の椎名誠のようだし、クマ(かなりウザい)は「ホテルニューハンプシャー」から?(もう忘れたけど)他にも何かに似ている、と思うようなシーンがあって、寄せ集めのツギハかい!?と思った。
田村麻呂とアテルイの戦いの場面は、構えてる二人がスキだらけで笑った。神をカミングアウトした立烏帽子の七之助さんはとてもよかった♡ほれぼれした。
勘九郎さんは、ビッグネームなのに華がなく、頑張っているだけに見えて、「歌舞伎界の西川きよし」だ。染五郎さんは、大歌舞伎で見るより舞台にしっくりくる。
全体に軽くて、安っぽくて、エンターテインメント過ぎる。音響のドラムは良かったけど、刀が空を切る音などの効果音がアニメのように感じた。「劇団新感線の舞台のようだわ、アレは面白いけど三回見たら飽きる、みんな同じ話のようだものな」と思って、ウチに帰ってからチラシ見たら、作・中島かずき、演出・いのうえひでのり、となってた。な〜んだ、やっぱりな。思いつきはいいんだけど、物語を収束させる力がないわな(勿体なかった)。それにドラマが薄い。演劇なんだからチャンバラばかりでなく、胸に迫るシーンも要ると思う。あ、バンコウが大好きな亀蔵さんだった。見ている時は全然気付かなかった。とってもいい声だった。
座席に置いてあった光るリストバンドも、もっと効果的に使うのかと思ったら、ほぼ、拍手強制のカーテンコールのためのようであった。
もうちょっと芸術的な要素がないと、歌舞伎ファンは楽しめない気がする。もっとファンを信じてほしい。
南座九月「通し狂言 壽三升景清」で不安増幅 [海老蔵礼賛]
久しぶりの歌舞伎観劇。なかなか歌舞伎座に行けないでいるので、南座に海老蔵さんが来られているので、三等で見て来ました。
祇園四条に激近で、入れ替えの際には「ナンデこんなに混んでんの!?」と激怒される南座。入ってスグ座席で、現実とファンタジーの世界が隣り合わせなスリリングさがステキ。座席に座る度に「日本人って小さかったんだな〜」って感慨。
今年の新橋演舞場一月で初演された新作歌舞伎。歌舞伎十八番のうち「関羽」「鎌髭」「景清」「解脱」の四つを詰め込んで一つの物語にしてみました〜ってさ。
本日のタイムテーブル
冒頭、家臣四人が間隔もバラバラで並んでいるのが雑に感じられて、舞台背景も左右対称に整然としているのでキレイに等間隔で並んで説明台詞を述べればいいじゃないの?って思った。
次は何だか暗い場面…なんかデジャヴ。「伊達の十役」でもこんなシーンなかったっけ?そんで「心」ってナニ?
次は中華テイスト。ふ〜ん。これが「関羽」
その次が「鎌髭」で、わざと敵陣に乗り込んで捕らえられるお話。これが一番マシかな〜。大酒飲むところは弁慶みたい?翫雀さんが活躍されていて、花道でのご挨拶もありました。廣松さんがお行儀がよくて好感だった。
そしてお昼の幕間。
このお弁当はとても美味しかった。そりゃ1728円もしたんだもんね。高島屋の地下でゲット。叶匠壽庵と海老蔵のコラボ菓子も売ってて(コレです→ http://www.kanou.com/archives/1525)買おうか迷ってたんだけど店員さんが忙しそうで、アタシも時間がなくなってしまってヤメ。
次は郭で、阿古屋役の孝太郎さんがご活躍されます〜。景清のヨメはんなんだって。子役も可愛い♡景清が投獄されている六波羅に向かうのに、花魁道中で行きたいって。市蔵さんが連れて来た中間を供にするんだけど、みんなショッカーみたいに「テェ、テェ」って奇声を発してぴょんぴょん跳んで落ち着きがないの。その上、幽霊風、妖怪風、アンパンマン風、進撃の巨人風などいろんなゲテモノメイクで、とってもシュールな花魁道中だった。ちょっとふざけ過ぎ。
次は「景清」らしいんだけど、海老蔵さんと翫雀さんの台詞のやりとりで動きがなく、退屈で番附読んでたww そしてまさかの夢オチ!!なに?この安易さは〜
緞帳は海老。襲名の時に團十郎さんが描いたやつかな?舞台にも巨大伊勢エビが登場して、台の上に乗った海老蔵さんが(もっと拍手、拍手〜!)って感じで手で合図して、みんな拍手喝采w いやいや、海老蔵さん、今日そんなに働いてないよね。拍手しない〜w
「連獅子」や「四ノ切」で、いつも「やりすぎる海老蔵」が面白くて、「伊達の十役」も出ずっぱりの奮闘公演だったのに、今日は「セーブする海老蔵」で、よかったのは見得を切るトコくらいで後はつまんなかったわ〜。
こんなしょーもない役で一月もお茶濁すんだったら、端役でもいいから歌舞伎座に出て、吉右衛門さんや仁左衛門さんから何でもいいから何かを学べばいいのに!って思っちゃった〜。一緒に行ったSさんと、舞台観終わって印象に残ったのはアノ「巨大海老」だけやったわね。。って話したわよ〜。
海老蔵さんは勘三郎さんと違ってセンスないんだから、企画に深く入らない方がいいと思うな〜。今回の演目、「北山桜」「伊達の十役」「五右衛門」ってみんな雰囲気が似てて、ちょっとハナシが薄っぺらいのよね。もっと色悪や近松もやって欲しいわ〜。このまま見限ることになるのは辛いわ〜。ナンカ不安になってきたわ。ブログもいいけど、本業こそ頑張れ!
祇園四条に激近で、入れ替えの際には「ナンデこんなに混んでんの!?」と激怒される南座。入ってスグ座席で、現実とファンタジーの世界が隣り合わせなスリリングさがステキ。座席に座る度に「日本人って小さかったんだな〜」って感慨。
今年の新橋演舞場一月で初演された新作歌舞伎。歌舞伎十八番のうち「関羽」「鎌髭」「景清」「解脱」の四つを詰め込んで一つの物語にしてみました〜ってさ。
本日のタイムテーブル
冒頭、家臣四人が間隔もバラバラで並んでいるのが雑に感じられて、舞台背景も左右対称に整然としているのでキレイに等間隔で並んで説明台詞を述べればいいじゃないの?って思った。
次は何だか暗い場面…なんかデジャヴ。「伊達の十役」でもこんなシーンなかったっけ?そんで「心」ってナニ?
次は中華テイスト。ふ〜ん。これが「関羽」
その次が「鎌髭」で、わざと敵陣に乗り込んで捕らえられるお話。これが一番マシかな〜。大酒飲むところは弁慶みたい?翫雀さんが活躍されていて、花道でのご挨拶もありました。廣松さんがお行儀がよくて好感だった。
そしてお昼の幕間。
このお弁当はとても美味しかった。そりゃ1728円もしたんだもんね。高島屋の地下でゲット。叶匠壽庵と海老蔵のコラボ菓子も売ってて(コレです→ http://www.kanou.com/archives/1525)買おうか迷ってたんだけど店員さんが忙しそうで、アタシも時間がなくなってしまってヤメ。
次は郭で、阿古屋役の孝太郎さんがご活躍されます〜。景清のヨメはんなんだって。子役も可愛い♡景清が投獄されている六波羅に向かうのに、花魁道中で行きたいって。市蔵さんが連れて来た中間を供にするんだけど、みんなショッカーみたいに「テェ、テェ」って奇声を発してぴょんぴょん跳んで落ち着きがないの。その上、幽霊風、妖怪風、アンパンマン風、進撃の巨人風などいろんなゲテモノメイクで、とってもシュールな花魁道中だった。ちょっとふざけ過ぎ。
次は「景清」らしいんだけど、海老蔵さんと翫雀さんの台詞のやりとりで動きがなく、退屈で番附読んでたww そしてまさかの夢オチ!!なに?この安易さは〜
緞帳は海老。襲名の時に團十郎さんが描いたやつかな?舞台にも巨大伊勢エビが登場して、台の上に乗った海老蔵さんが(もっと拍手、拍手〜!)って感じで手で合図して、みんな拍手喝采w いやいや、海老蔵さん、今日そんなに働いてないよね。拍手しない〜w
「連獅子」や「四ノ切」で、いつも「やりすぎる海老蔵」が面白くて、「伊達の十役」も出ずっぱりの奮闘公演だったのに、今日は「セーブする海老蔵」で、よかったのは見得を切るトコくらいで後はつまんなかったわ〜。
こんなしょーもない役で一月もお茶濁すんだったら、端役でもいいから歌舞伎座に出て、吉右衛門さんや仁左衛門さんから何でもいいから何かを学べばいいのに!って思っちゃった〜。一緒に行ったSさんと、舞台観終わって印象に残ったのはアノ「巨大海老」だけやったわね。。って話したわよ〜。
海老蔵さんは勘三郎さんと違ってセンスないんだから、企画に深く入らない方がいいと思うな〜。今回の演目、「北山桜」「伊達の十役」「五右衛門」ってみんな雰囲気が似てて、ちょっとハナシが薄っぺらいのよね。もっと色悪や近松もやって欲しいわ〜。このまま見限ることになるのは辛いわ〜。ナンカ不安になってきたわ。ブログもいいけど、本業こそ頑張れ!
五月花形歌舞伎 夜の部「伊達の十役」で顔芸炸裂〜♪ [海老蔵礼賛]
毎年五月は海老蔵さん、何かしら歌舞伎の舞台に出てらっしゃるけど、いっつもこの時期忙しいのでスルー。だけど、同じシゴト、10年もやってりゃ手際も良くなるだると言う希望的観測と片道500円の交通費で海老蔵さんの舞台が見られる経済的ありがたさに、ついチケットを取ってしまったわ〜。
というわけで、休日出勤の会社から京都へGO。おしゃれも美味しい豪華弁当も京都観光もナシ。でも花横〜♪うふふ。楽しかった。シゴトで疲れていたのが元気になって、「アタシも頑張らなくっちゃ!」と明るい気持ちになりました。
新橋演舞場で見た時は(コレ→http://ebizo-raisan.blog.so-net.ne.jp/2010-01-17)最初の早変わりの多さに辟易として楽しめなかったのですが、今日は三回目なので、鷹揚にご見物。「10倍のご声援を」と仰る海老蔵さん。とにかく仕事量がすごくて、変わった一人芝居のよう。いつも海老蔵さんが舞台にいるのでファンにはたまらないです。これだけ頑張るには、そりゃお客様の拍手がいっぱいいりますよね。一番「おおお!!!」と客席が沸いたのは、花道で与右衛門と道哲のすれ違い様の早変わりかな?スゴイですね。累のヘンな喋り方や、花道を舟で行くところとか、萌えポイントもたっくさん。
ダミーの人と入れ替わったとたんに歩くスピードやリズムが変わっちゃって、あらら〜なトコもあったから、チームワーク命、なお芝居ですね。
そんで、奥殿。今回も飯炊きはなし。千松役の子どもが可愛くて面白かったです。八汐は右近さん。憎たらしい。床下の場面では、逃げた鼠が俊敏かつユーモラスな動きで、「ねずみ!」って大向こうからかかってました☆それでね〜。仁木弾正の登場。ってかねずみに姿を変えてたわけなんですけど、もうね、もうねーーー!悪の結晶みたいな、100%悪!みたいな、悪い顔してました〜。もうメロメロのヘロヘロ。にやけた間抜け面で、宙乗り弾正様を見送りました。二階、三階、行く先で拍手をもらってましたね。
このあと裁判で、遠山金四郎のような細川勝元(何か時代劇やって欲しいな〜。「鬼平犯科帳」やって欲しい)と仁木弾正は、さすがに対決できないので、そこは残念だったかな〜。私の今回イチは仁木弾正で、「悪い顔で睨む」のに単純に喜んでました。劇場の他のお客さんもそうだったですよ。やっぱり悪いオトコマエっていいですね〜。癒されます。仁木弾正の最期は、ものすごい拍手アピールで、劇場中のお客さんが大ヨロコビで拍手してました(タクローくんもこのくらい頑張ったら、拍手せびっても私に文句言われないと思うw)。
今回の舞台は、芸術的価値がどーのこーのよりも、いかに客をよろこばせるか、そして体力と仕掛けと目の錯覚に挑戦するかってとこなのかな?そいでもって、その仕事量と努力と度胸に感動して、たいして働いてもないのに「疲れた」とか文句ばっかり言ってる自分が恥ずかしくなり、海老蔵さんほどは無理でも、もうちょっと頑張って働こう♪と思って帰ってきたのでした。一緒に行ったSさんも楽しまれて、帰りには「また次…」という発言も。ホント、今度はゆっくり行きたい〜。
少しお疲れ気味にも見えました(いまが一番シンドイころかもしれない)が、楽まで頑張って、お客様みんなを楽しませて、明るい希望をお土産に持たせてあげてくださいね〜。
というわけで、休日出勤の会社から京都へGO。おしゃれも美味しい豪華弁当も京都観光もナシ。でも花横〜♪うふふ。楽しかった。シゴトで疲れていたのが元気になって、「アタシも頑張らなくっちゃ!」と明るい気持ちになりました。
新橋演舞場で見た時は(コレ→http://ebizo-raisan.blog.so-net.ne.jp/2010-01-17)最初の早変わりの多さに辟易として楽しめなかったのですが、今日は三回目なので、鷹揚にご見物。「10倍のご声援を」と仰る海老蔵さん。とにかく仕事量がすごくて、変わった一人芝居のよう。いつも海老蔵さんが舞台にいるのでファンにはたまらないです。これだけ頑張るには、そりゃお客様の拍手がいっぱいいりますよね。一番「おおお!!!」と客席が沸いたのは、花道で与右衛門と道哲のすれ違い様の早変わりかな?スゴイですね。累のヘンな喋り方や、花道を舟で行くところとか、萌えポイントもたっくさん。
ダミーの人と入れ替わったとたんに歩くスピードやリズムが変わっちゃって、あらら〜なトコもあったから、チームワーク命、なお芝居ですね。
そんで、奥殿。今回も飯炊きはなし。千松役の子どもが可愛くて面白かったです。八汐は右近さん。憎たらしい。床下の場面では、逃げた鼠が俊敏かつユーモラスな動きで、「ねずみ!」って大向こうからかかってました☆それでね〜。仁木弾正の登場。ってかねずみに姿を変えてたわけなんですけど、もうね、もうねーーー!悪の結晶みたいな、100%悪!みたいな、悪い顔してました〜。もうメロメロのヘロヘロ。にやけた間抜け面で、宙乗り弾正様を見送りました。二階、三階、行く先で拍手をもらってましたね。
このあと裁判で、遠山金四郎のような細川勝元(何か時代劇やって欲しいな〜。「鬼平犯科帳」やって欲しい)と仁木弾正は、さすがに対決できないので、そこは残念だったかな〜。私の今回イチは仁木弾正で、「悪い顔で睨む」のに単純に喜んでました。劇場の他のお客さんもそうだったですよ。やっぱり悪いオトコマエっていいですね〜。癒されます。仁木弾正の最期は、ものすごい拍手アピールで、劇場中のお客さんが大ヨロコビで拍手してました(タクローくんもこのくらい頑張ったら、拍手せびっても私に文句言われないと思うw)。
今回の舞台は、芸術的価値がどーのこーのよりも、いかに客をよろこばせるか、そして体力と仕掛けと目の錯覚に挑戦するかってとこなのかな?そいでもって、その仕事量と努力と度胸に感動して、たいして働いてもないのに「疲れた」とか文句ばっかり言ってる自分が恥ずかしくなり、海老蔵さんほどは無理でも、もうちょっと頑張って働こう♪と思って帰ってきたのでした。一緒に行ったSさんも楽しまれて、帰りには「また次…」という発言も。ホント、今度はゆっくり行きたい〜。
少しお疲れ気味にも見えました(いまが一番シンドイころかもしれない)が、楽まで頑張って、お客様みんなを楽しませて、明るい希望をお土産に持たせてあげてくださいね〜。
團十郎さん!
團十郎さんが白血病になられた時は、「もしかして!?」なんて気持ちに、
ふっとなってしまうこともあったのですけど、今回はそうでもなく
勘三郎さんが亡くなったことへの喪失感を日にち薬が癒している最中だったので
またがっかりしてしまった。
だけども、なにかココロザシ半ばに思える勘三郎さんに対して、
若き日からずっと努力と苦労をされてきて、舞台を続けて来られて
バカ息子もなんとか歌舞伎でやってけるようになって、
病気とも対峙して、みんなの尊敬と好意を集めて
「我が人生に悔いなし」って仰ってて、
いろいろな團十郎さんの訃報のニュースを見て、「よかったな」って思った。
海老蔵さんの会見もびっくりするくらいしっかりしていて、
はじめて海老蔵さん(当時新之助さん)を見たNHKの正月公演後のインタビューで
「わかんね」とか連発しててオモロイ子やのう〜と思った時からの逞しい成長ぶり。
涙のお母様や妹さん、身重の奥さんなんかが映って
時の流れというか、世代交代というか、偉大な酋長が隠れて
新しい時代の前触れ的な気も少ししました。
ふっとなってしまうこともあったのですけど、今回はそうでもなく
勘三郎さんが亡くなったことへの喪失感を日にち薬が癒している最中だったので
またがっかりしてしまった。
だけども、なにかココロザシ半ばに思える勘三郎さんに対して、
若き日からずっと努力と苦労をされてきて、舞台を続けて来られて
バカ息子もなんとか歌舞伎でやってけるようになって、
病気とも対峙して、みんなの尊敬と好意を集めて
「我が人生に悔いなし」って仰ってて、
いろいろな團十郎さんの訃報のニュースを見て、「よかったな」って思った。
海老蔵さんの会見もびっくりするくらいしっかりしていて、
はじめて海老蔵さん(当時新之助さん)を見たNHKの正月公演後のインタビューで
「わかんね」とか連発しててオモロイ子やのう〜と思った時からの逞しい成長ぶり。
涙のお母様や妹さん、身重の奥さんなんかが映って
時の流れというか、世代交代というか、偉大な酋長が隠れて
新しい時代の前触れ的な気も少ししました。
中村勘三郎丈の訃報を聞いて
先週も今週も休日に仕事が入ってしまったので、今日、12月5日は有給休暇にしていて、掃除して買い物に行って、と楽しみに早起きしました。7時頃、布団の中からTwitterを見て「!」慌ててTVをつけたら、5日未明に勘三郎さんがなくなったというニュース。
ほんとうに驚いて、布団に戻ってうとうとしながら、扇町公演の平成中村座にキモノを着て観に行ったことや(楽しかった♪)、NYの凱旋公演で、松竹座の研辰を(はしっこだけど)一列目で観劇して、勘三郎さんがこっち見てたこと(派手な格好でワンカップ飲んでたから…)、NHK舞台中継の夏祭りが面白くて、何度も繰り返し見たこと、歌舞伎を見出した頃は情報に飢えていて中村屋のドキュメント番組を楽しく見た事、俳優祭の「歌舞伎座の怪人」がとっても面白くて感動した事などなどを思い出して泣いていました。
57歳なんて、病気が快癒した暁には、いよいよ歌舞伎界の中心になって、いろんな改革などもしつつ、歌舞伎界をまとめて盛り上げて、海老蔵さんのことも叱ったり諭したりホメたりして導いてくれるものと思っていたのよ。
海老蔵掲示板に書き込んでくださっていた中村屋のご贔屓さんがどんなに嘆いていらっしゃるだろう、観劇に来られていた中村屋ご贔屓のみなさんの落胆がどれだけ深いだろうと、それも悲しみを増幅します。
別件も一段落したし、歌舞伎座も来春にはオープンだし、またそろそろ歌舞伎観劇に力をいれてこうかしら?と思っていた矢先でとっても寂しい限り。それでワイドショーに釘付けになってました。関けい子さんが電話でインタビューにこたえられていて、「(もうよくないと)わかっていました。勘九郎さんがいやに力んでいるし、七之助さんがとてもしょんぼりしていたので…」と仰っていたのが可哀想で印象的でした。
ご冥福をお祈りしたいですけど、歌舞伎座の怪人になられたらどうかしら!?とも思う夜です。
ほんとうに驚いて、布団に戻ってうとうとしながら、扇町公演の平成中村座にキモノを着て観に行ったことや(楽しかった♪)、NYの凱旋公演で、松竹座の研辰を(はしっこだけど)一列目で観劇して、勘三郎さんがこっち見てたこと(派手な格好でワンカップ飲んでたから…)、NHK舞台中継の夏祭りが面白くて、何度も繰り返し見たこと、歌舞伎を見出した頃は情報に飢えていて中村屋のドキュメント番組を楽しく見た事、俳優祭の「歌舞伎座の怪人」がとっても面白くて感動した事などなどを思い出して泣いていました。
57歳なんて、病気が快癒した暁には、いよいよ歌舞伎界の中心になって、いろんな改革などもしつつ、歌舞伎界をまとめて盛り上げて、海老蔵さんのことも叱ったり諭したりホメたりして導いてくれるものと思っていたのよ。
海老蔵掲示板に書き込んでくださっていた中村屋のご贔屓さんがどんなに嘆いていらっしゃるだろう、観劇に来られていた中村屋ご贔屓のみなさんの落胆がどれだけ深いだろうと、それも悲しみを増幅します。
別件も一段落したし、歌舞伎座も来春にはオープンだし、またそろそろ歌舞伎観劇に力をいれてこうかしら?と思っていた矢先でとっても寂しい限り。それでワイドショーに釘付けになってました。関けい子さんが電話でインタビューにこたえられていて、「(もうよくないと)わかっていました。勘九郎さんがいやに力んでいるし、七之助さんがとてもしょんぼりしていたので…」と仰っていたのが可哀想で印象的でした。
ご冥福をお祈りしたいですけど、歌舞伎座の怪人になられたらどうかしら!?とも思う夜です。
海老蔵さんの掲示板を終了しました。
ホームページを始めたのが2000年で、それからしばらくして掲示板を作ったので、10年ちょいくらいになりますかね。その頃は、まだ海老蔵さんは、新之助ちゃんで、歌舞伎ファン以外には知られていないし、大歌舞伎では端役が多かったです。情報も露出も少なくて。そんで、ネットの「掲示板」は、今のSNSみたいな感じで、新しかったんですよね。新之助さんや成田屋さんのファンの掲示板がいくつかあったので、「アタシもやってみよ♪」とワリと気軽にはじめたんです。人気の掲示板は、結構盛り上がったりしてるのに、私のところは細々としてて、たまに書き込みしてくれるヒトがいるとうれしくて、コメントがたまってきたら、プリントしたりして、喜んでいました。
壽 初春大歌舞伎 リスペクト、オジイサンズ。 [海老蔵礼賛]
1月21日昼の部、三等で拝見して来ました〜。生憎の雨ですけど、舞妓さんグループが来られてて、とっても可愛らしくて華やか〜。松嶋屋さんのカウンターの前あたりにいらしたけど、どなたのご贔屓さんなのかしら〜?
今日の席は、ほぼセンターで、見やすいんですけど、前の方が前ノメラーで、「どうしよう、イヤだな〜」と思っていたら、幕が開いてスグ、松竹のお姉さんが注意してくれました♪ お姉さん、ありがとう〜。
まずは「吃又」ですね。アタシ、勘違いして修理之助役って薪車さんだと思ってたの、笑也さんだったんですねー。スミマセン。女形の人が白塗りの男の役するとある、なんか首のあたりが「く」の字になってるような不思議な雰囲気。んで、笑也さんは扁平足なのねーなんて、舞台観ながら思ってました。先日拝見したときの、秀太郎さんの一挙手一投足が義太夫と一体になってて、すごいな〜、見てて気持ちいいな〜なんて思ったので、つい、足に目がいっちゃいました。
やっぱり今回も秀太郎さんがステキでした。さすがに三階まで足音は聞こえなかったけど、義太夫が見に染み付いてる感じがした。優しくて、うまく話せない亭主を庇って饒舌で、明るくて(最後もいいですよね〜)っていうヨイ役ですね。70歳なんですって。
翫雀さんもとってもお上手なんですけど、主人公の権威を欲しがってるようにみえるトコや、ヒステリー起こして、女房にDVとか、感情移入できなくてスミマセン。裃に着替えるところが興味深かったです。あんな風にして着るのね〜。
海老蔵さんは真っ正面から拝見〜。拵えとか好き。「スッゴイ!感動しちゃった〜」とかは無いけど、不可もなく、って具合でしょうか。
30分の幕間で、お弁当。やっと奮発して、なだ万のお弁当買って食べたんですけど(美味しかった♪)一緒に観劇するハズの友人が病欠で寂しかったです。でも昼の部は夜より集中力いるし(って、勝手に思ってるんですけど…)休んでてください〜。
次は「修善寺物語」これは、海老蔵さん、葛藤のある役で(ご本人とはエライ違い?)、将軍なのに家来に権力握られちゃって、プライドだけ高くて何もせずにいじけてる役です。でも不思議にそーゆー役もお似合いです。美貌が光るお役ですねー。最初見た時は、扇雀さんの役、桂が「イヤな女」だと思ったけれど、今日はあまり感じなかったな。自分の意志で悲劇に飛び込むからかしら?
次の幕間が20分で、舞台写真見に行きたかったんですけど、真ん中の席だから、どーにも外に出にくくて結局座ったままでした…。三階席って、舞台を見渡せる真ん中に座るか、出入りしやすい通路側にするか悩むトコです(^^;;
最後は「積恋雪関扉」で、これが今日イチ。やっぱり常磐津の一巴太夫さんがスゴクよかったです。團十郎さんのユーモラスな動きとで、とても楽しかった。海老蔵さん、しっかり勉強してね!って思いました。常磐津の一番手前に座っているヒトのテノールっちゅうかカウンターテナーっちゅうか、高音の声もよかったな。舞台は謎めいた(?)とこもあり、踊りもあり、衣裳も面白いし、引き抜きや、ぶっ返りもあって、盛りだくさんで面白いです。團十郎さん、大伴黒主になるとこ、斧の裏に鏡がついてて、ソレ見ながらお化粧直してるんですよ(前回見た)。海老蔵さんはおとなしく、藤十郎さん、團十郎さん、一巴太夫さんと、おじいさんチームが大活躍の舞台でした。
初春大歌舞伎の私の観劇は今日が最後。海老蔵さんの奮闘あり、ベテラン組の活躍あり、出開帳とか、華やかなオマケもありで楽しい正月公演でした〜。よかった〜。
今日の席は、ほぼセンターで、見やすいんですけど、前の方が前ノメラーで、「どうしよう、イヤだな〜」と思っていたら、幕が開いてスグ、松竹のお姉さんが注意してくれました♪ お姉さん、ありがとう〜。
まずは「吃又」ですね。アタシ、勘違いして修理之助役って薪車さんだと思ってたの、笑也さんだったんですねー。スミマセン。女形の人が白塗りの男の役するとある、なんか首のあたりが「く」の字になってるような不思議な雰囲気。んで、笑也さんは扁平足なのねーなんて、舞台観ながら思ってました。先日拝見したときの、秀太郎さんの一挙手一投足が義太夫と一体になってて、すごいな〜、見てて気持ちいいな〜なんて思ったので、つい、足に目がいっちゃいました。
やっぱり今回も秀太郎さんがステキでした。さすがに三階まで足音は聞こえなかったけど、義太夫が見に染み付いてる感じがした。優しくて、うまく話せない亭主を庇って饒舌で、明るくて(最後もいいですよね〜)っていうヨイ役ですね。70歳なんですって。
翫雀さんもとってもお上手なんですけど、主人公の権威を欲しがってるようにみえるトコや、ヒステリー起こして、女房にDVとか、感情移入できなくてスミマセン。裃に着替えるところが興味深かったです。あんな風にして着るのね〜。
海老蔵さんは真っ正面から拝見〜。拵えとか好き。「スッゴイ!感動しちゃった〜」とかは無いけど、不可もなく、って具合でしょうか。
30分の幕間で、お弁当。やっと奮発して、なだ万のお弁当買って食べたんですけど(美味しかった♪)一緒に観劇するハズの友人が病欠で寂しかったです。でも昼の部は夜より集中力いるし(って、勝手に思ってるんですけど…)休んでてください〜。
次は「修善寺物語」これは、海老蔵さん、葛藤のある役で(ご本人とはエライ違い?)、将軍なのに家来に権力握られちゃって、プライドだけ高くて何もせずにいじけてる役です。でも不思議にそーゆー役もお似合いです。美貌が光るお役ですねー。最初見た時は、扇雀さんの役、桂が「イヤな女」だと思ったけれど、今日はあまり感じなかったな。自分の意志で悲劇に飛び込むからかしら?
次の幕間が20分で、舞台写真見に行きたかったんですけど、真ん中の席だから、どーにも外に出にくくて結局座ったままでした…。三階席って、舞台を見渡せる真ん中に座るか、出入りしやすい通路側にするか悩むトコです(^^;;
最後は「積恋雪関扉」で、これが今日イチ。やっぱり常磐津の一巴太夫さんがスゴクよかったです。團十郎さんのユーモラスな動きとで、とても楽しかった。海老蔵さん、しっかり勉強してね!って思いました。常磐津の一番手前に座っているヒトのテノールっちゅうかカウンターテナーっちゅうか、高音の声もよかったな。舞台は謎めいた(?)とこもあり、踊りもあり、衣裳も面白いし、引き抜きや、ぶっ返りもあって、盛りだくさんで面白いです。團十郎さん、大伴黒主になるとこ、斧の裏に鏡がついてて、ソレ見ながらお化粧直してるんですよ(前回見た)。海老蔵さんはおとなしく、藤十郎さん、團十郎さん、一巴太夫さんと、おじいさんチームが大活躍の舞台でした。
初春大歌舞伎の私の観劇は今日が最後。海老蔵さんの奮闘あり、ベテラン組の活躍あり、出開帳とか、華やかなオマケもありで楽しい正月公演でした〜。よかった〜。
壽 初春大歌舞伎 今日は一等席〜♪ [海老蔵礼賛]
1週間ぶりの松竹座です♪待ちに待った夜の部1等席。花横でぇす。おなじく海老蔵ファンのSさんと出かけてきました。満員ですね。まだまだ着物姿のヒトがたくさんいらっして、華やか。幕が開いたら、海老蔵さんのお顔がちゃんと見えます〜。今日は「まだか〜」も余裕でおりました。
発端は深草なんですね。早雲の王子が朝廷側の役人さんを鎌でぱ〜っとやっつけるとこ、役人さんたちは、首を切られた風に、赤いハンカチみたいなのを自分でヒラヒラさせて、人形の首が投げ込まれるとこが、馬鹿馬鹿しくて面白いです。一幕目は話がややこしくて、なかなか理解できなかったんですけど、何度もみてると流石に多少はわかってきました。んで、やっぱり清行がキュート。ちょっと度が過ぎるバカ殿風な佇まいも、要所要所でくると、息抜きになっていいですね。
早雲の差し金で、鳴神は竜神を封じ込め、春風は雨乞いの短冊を取られちゃって、いよいよお話が進展していきます。
まずは「毛抜」。花道から出て来られるので、間近で衣裳が見られてステキ。とってもド派手ですけど、好きな拵えです。海老蔵さんが田舎侍(?中年男?)をやられるなんて〜って、初めて拝見したときは思いましたけど、もうすっかり板についてますよね。錦の前は扇の丞さん。うは〜右近さんたら扇の丞さん嫁にもらうのねww
錦の前の髪の毛が逆立つのにビックリするシーンや、煙管を床にバッて置いて、「煙管は動かん!」って見つめるシーンとか、マンガみたいで面白いですよねー。いちいちオーバーなリアクションも。わかりやすくて楽しい演目です。ここで短冊取り返せます。
行方不明の清行を探す右近さんと定義。客席に降りて、海老蔵に似た清行を知らないか?とか、お客さんに面白いこと言ってます。トクした気分ですよね。そしたら、すっぽんから清行が〜。おキレイです。そして海老蔵さんも客席に降りるもんだから、みんなの期待がうわ〜って高まるんだけど、一列目のお客さんの前通って、スグ舞台に戻っちゃうの。ちぇ〜。
そして「鳴神」。上人様が堕落しちゃうとこ、ちょっとコメディ色が強過ぎるかな〜って気がしたな。もうちょっと抑えめの方が好み。台詞の間とか、言い方とか、現代風アレンジなのかしら?イヤラシイような、イヤラシクナイような感じが「鳴神」のいいとこかな、と思ってるので。で、やっぱり見せ場は、上人様が酔っぱらって寝ている間に、雲の絶間姫が注連縄切って、竜神を解き放つところ。一生懸命に上人様を籠絡した扇雀さんに拍手いっぱいでした。で、こっからがアタシのお楽しみ♪怒り沸騰のお上人様です!ぶっ返りの衣裳も何度見ても好き。ラストの六方の迫力も堪能できました。花横バンザイ!(怒りに任せて京都の町に降りても、イザ雲の絶間姫を見つけたら、お上人様は、自分がポ〜っとなっちゃった負い目もあって、あんまり強く言えない気がするのよね〜。)
で、ここで休憩にならずに、そのまま雨が降ってうれしい舞などあって、早雲王子の捕り物です。この場も大奮闘。花道にバ〜って駆け込んで、梯子登ってぶっ返って見得のトコとかもう最高潮にカッコよかったです。拳挙げそうになったわ。この場は海老蔵さんと四天のみなさんの両主役ですね。やっつけても、やっつけても追手がくるので、「ハァ〜」って言うとこ、夜の部の海老蔵さんの奮闘ぶりを見ているから、共感の笑いが漏れます。そりゃシンドイでしょうに。それでも最期の力を振り絞って抵抗するんですけど、不動明王の声がして、王子が朱雀門から落ちて行くとこもスバラシかったわ〜。
んで、モクモクとスモークが焚かれて、不動明王登場。んー、まぁね。まとめだからね。どうやって浮いてるのかな。浮いてることにナンカ意味あんのかな。ずっと忙しく盛り上がってたから、ちょっと心を鎮めて、物語の最後を想う一場ですね。
本日も楽しかったです。Sさんもアタクシも、まわりのお客さん達も大満足でした。ホント、大変そうですけど、千穐楽まで頑張ってくださいね〜。
発端は深草なんですね。早雲の王子が朝廷側の役人さんを鎌でぱ〜っとやっつけるとこ、役人さんたちは、首を切られた風に、赤いハンカチみたいなのを自分でヒラヒラさせて、人形の首が投げ込まれるとこが、馬鹿馬鹿しくて面白いです。一幕目は話がややこしくて、なかなか理解できなかったんですけど、何度もみてると流石に多少はわかってきました。んで、やっぱり清行がキュート。ちょっと度が過ぎるバカ殿風な佇まいも、要所要所でくると、息抜きになっていいですね。
早雲の差し金で、鳴神は竜神を封じ込め、春風は雨乞いの短冊を取られちゃって、いよいよお話が進展していきます。
まずは「毛抜」。花道から出て来られるので、間近で衣裳が見られてステキ。とってもド派手ですけど、好きな拵えです。海老蔵さんが田舎侍(?中年男?)をやられるなんて〜って、初めて拝見したときは思いましたけど、もうすっかり板についてますよね。錦の前は扇の丞さん。うは〜右近さんたら扇の丞さん嫁にもらうのねww
錦の前の髪の毛が逆立つのにビックリするシーンや、煙管を床にバッて置いて、「煙管は動かん!」って見つめるシーンとか、マンガみたいで面白いですよねー。いちいちオーバーなリアクションも。わかりやすくて楽しい演目です。ここで短冊取り返せます。
行方不明の清行を探す右近さんと定義。客席に降りて、海老蔵に似た清行を知らないか?とか、お客さんに面白いこと言ってます。トクした気分ですよね。そしたら、すっぽんから清行が〜。おキレイです。そして海老蔵さんも客席に降りるもんだから、みんなの期待がうわ〜って高まるんだけど、一列目のお客さんの前通って、スグ舞台に戻っちゃうの。ちぇ〜。
そして「鳴神」。上人様が堕落しちゃうとこ、ちょっとコメディ色が強過ぎるかな〜って気がしたな。もうちょっと抑えめの方が好み。台詞の間とか、言い方とか、現代風アレンジなのかしら?イヤラシイような、イヤラシクナイような感じが「鳴神」のいいとこかな、と思ってるので。で、やっぱり見せ場は、上人様が酔っぱらって寝ている間に、雲の絶間姫が注連縄切って、竜神を解き放つところ。一生懸命に上人様を籠絡した扇雀さんに拍手いっぱいでした。で、こっからがアタシのお楽しみ♪怒り沸騰のお上人様です!ぶっ返りの衣裳も何度見ても好き。ラストの六方の迫力も堪能できました。花横バンザイ!(怒りに任せて京都の町に降りても、イザ雲の絶間姫を見つけたら、お上人様は、自分がポ〜っとなっちゃった負い目もあって、あんまり強く言えない気がするのよね〜。)
で、ここで休憩にならずに、そのまま雨が降ってうれしい舞などあって、早雲王子の捕り物です。この場も大奮闘。花道にバ〜って駆け込んで、梯子登ってぶっ返って見得のトコとかもう最高潮にカッコよかったです。拳挙げそうになったわ。この場は海老蔵さんと四天のみなさんの両主役ですね。やっつけても、やっつけても追手がくるので、「ハァ〜」って言うとこ、夜の部の海老蔵さんの奮闘ぶりを見ているから、共感の笑いが漏れます。そりゃシンドイでしょうに。それでも最期の力を振り絞って抵抗するんですけど、不動明王の声がして、王子が朱雀門から落ちて行くとこもスバラシかったわ〜。
んで、モクモクとスモークが焚かれて、不動明王登場。んー、まぁね。まとめだからね。どうやって浮いてるのかな。浮いてることにナンカ意味あんのかな。ずっと忙しく盛り上がってたから、ちょっと心を鎮めて、物語の最後を想う一場ですね。
本日も楽しかったです。Sさんもアタクシも、まわりのお客さん達も大満足でした。ホント、大変そうですけど、千穐楽まで頑張ってくださいね〜。
松竹座、壽 初春大歌舞伎に行ってきました〜♪ [海老蔵礼賛]
2012年エンタメの幕開けは歌舞伎で始まりです。うれしいなぁ。直前にローカルTVの宣伝インタビューでも、もう何の屈託もない感じの海老蔵さんだったし。病み上がりの初観劇なんで(初ライブはもう終わっておりますw)、感慨もひとしおです。初日から三日間は「にらみ」をなさったそうで、それは拝見できなかったけど、大阪でお目にかかれるだけで満足ですから♪
2012年1月7日 昼・夜、観劇。
まずは、成田山新勝寺の出開帳にお参りしました。
観劇に来て、参詣できるってトクした気分。いろいろお願いしてきました☆
昼の部は、晴れがましい席にしてみました♪アノ客席の方向いてる1階の左列です。
まずは「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」です。近松好きなアタシですが、このお話はあんまり好きじゃないのです。絵描きの又平が「納得のいく絵が描けるか」ということで悩んでなくて「名字が欲しい」っていう、なんか権威を欲しがっているように思えて共感できないの。でも、今、ウチに帰って来てから考えたら、自分では納得の行く絵が描けているのに、それが世間で評価されない、っていう悲しみなのか…と。現代の絵描きでも、音楽家でも、ファッションデザイナーでも、セルフプロデュース力が大事って側面もありますもんね。タイアップつかないと注目されない、とか、ネットを活用するとか。又平は吃音で、ソッチが全くダメで悲しいんですよね。そんで絶望して手水鉢に最期の絵を描いた時に奇跡が起こるんですけど、その絵がアレなんで、最初のひっかかり「名字もらうより、もっとよい絵が描けるように精進せんかい」って思っちゃうんですよねー。美術の問題かしら?
でも、義太夫好きなんで、その辺は楽しめるし、秀太郎さんの足音までもが音楽(義太夫とシンフォニー♪)になってるし、トラの大きな着ぐるみとかも面白いし、細部が楽しめます。海老蔵さんは狩野雅楽之助っていうカッコイイ役ですし。番附にも「好きな役」って書いてあります。衣裳も動きもステキでした。
客席は満杯でした。おキモノの方も多くて華やか。
今日は豪華弁当を張り込もう!と思ってたら、お金を持って出るの忘れて、五千円しかないので、高島屋で買った450円のそぼろ弁当(美味しかった♪)とプリンを幕間に食べて、1500円の番附買って、次は、岡本綺堂の「修禅寺物語」初見です。
おお〜進之助さん、お久しぶり〜。新歌舞伎だからかな、そんなに違和感ないです。前みたいに舞台潰し屋みたいに思わなかった。ダウンタウンと出てる山崎みたいに、スベリ芸で頑張っている的な?そして、新歌舞伎は苦手ジャンルですが、夜叉王(我當さん)の考え方が現代の芸術家っぽいので、割と納得して見られました。海老蔵さんは源頼家、お殿様です。まぁダメ殿なんですけど、お美しいし、悲劇的な感じが出ててよかったです。最期の場で、桂(扇雀さん)が、父、夜叉王の打った頼家の面をつけて出てくるトコロもハッとしました。うまくできたお芝居です。
昼の部ラストは、NHK「こいつは春から」で放映された「積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)」です。こちらも初めて拝見。藤十郎さん、團十郎さん、海老蔵さんの三人です。家族でTV見てて、藤十郎さんが八十歳で、桜の精とか、くるくるまわったり、腰が入った踊りで、ウチのチチが、八十でこんなに元気なん!?って、とっても感激して喜んでいて「ワシも頑張ろ」とか言ってたので、別の感謝の気持ちもありました。藤十郎さんは、ホントにお若くて、TVよりもずっと迫力も動きの細やかさもあるし、なんの危なっかしさも感じないし、さすがで、生の舞台もチチに見せたいと思いました。そして、團十郎さんもユーモラスでステキでした。常磐津の一巴太夫さん(スゴイ眉毛のおじいさん♪)が台詞言って、團十郎さんが身振り手振りするのが、とっても面白かったです。海老蔵さんも大御所二人に負けないけど、やりすぎずのハーモニーで、見応えのあるお芝居でした。
花道に役者さんが来られると、おこぼれでスポットライトが当たるので、私も明るいトコにいたので、なんか、色んな役者さんと見つめ合っちゃって、うひょひょ〜でした。海老蔵さんとも見つめ合ちゃった♪「アンタのファンだよ〜アンタを見に来たよ〜何回も観劇してるよ〜」って念を送ったんですけどw
道頓堀に櫓が上がってます〜♪
所持金が二千円くらいになったので、かに道楽のお弁当はあきらめて、ファミリーマートでいろいろ買って、夜の部に備えます。いよいよアレですね〜。若干お若いお客さんが多いかな?外人さんも団体で来られてて、楽しまれたらいいな〜。新橋演舞場で拝見しました「鳴神不動北山櫻」です。今度は三階席。オペラグラス握りしめた海老蔵ファンのお嬢さんに挟まれての観劇です。
三階でも見やすい席でよかったです♪
まずは海老蔵さんからのガイダンスですよね〜。満員の客席は楽しく拝見してました。したら途中で、妨害する声があって、ドキ〜!!ってしちゃいました。事件がらみで反目してる誰かが来たのかと思って。したら、演出の「まだか〜」でした。新橋の時は笑ってみてたのに、今日は一瞬凍り付いちゃいました…。でもそこからはダイジョーブ。早雲王子もカッコよかったです。
序幕の阿倍清行も笑いを誘ってました。早口もスラスラで。私もかわゆらしくて好きです。百歳越えてるってトコも好き。女のニオイに鼻がきくトコも。優しくしてあげたいわ。
そして「毛抜」です。今回は二枚目役ばっかりの海老蔵さんですけど、弾正は、オヤジ役ww。ナイスミドルです。エロいです。オーバーで、ざっくりしてるようでいて、ちゃんと押さえるトコは押さえてる、亭主にしたら一番ハッピーそうなヒトですね♪ちゃんと笑わせどころで笑って楽しんできました。巻絹の笑也さんもキレイで素敵でした。悪いチームでしたけど、数馬役の新十郎さんもよかったです。弾正、だいぶセクハラでしたけど、問題をみんな解決して帰って行きました。カッコいいな〜。
お金もないのに、なんだかすっごく欲しくなって、弁慶の人形がついたボールペン買っちゃったww。う〜れしぃ〜♪
再び清行登場で、客席に降りる時に、えも言われぬ(タメイキと嬌声と嫉妬が混じった)どよめきが起こって、三階席から歯ぎしりして見てました〜。かわゆい〜。
続けて「鳴神」です。雲の絶間姫って、菊之助さんや亀治郎さんで見てて清潔なイメージが強いので、扇雀さん、ヤ〜ラシ〜イ。上人様は速攻で籠絡されちゃいました。海老蔵さんで初めて見た時は、お父さんの鳴神そのままだったのに、もう海老蔵さんの鳴神ですね。台詞の間の違和感もないし、面白いです。注連縄切って、雷雨になって、雲の絶間姫が花道行くトコがカタルシスですよね!そんで、怒りの上人様です♪三階席だから、全ては見られなかったけど、鳴神の六方はカッコよかったな〜(ウットリ)。神が宿ってましたね。私もよく「神」ってコトバ使うんですけど、若い人が言う「神」と、アタシが言う「神」は違うな〜って、今日思いました。若い人は「スゴイね!」ってニュアンスかと思うんですけど、私が言うのは、人間がすることであっても、極限に近づいて無の境地に達してるのかな、的な状態。鳴神は、怒りで暴れて、花道からはけていくけど、暴れている時は怒ってるけど、六方の時は怒りを通り越して、何か違う物が宿ってる気がして。そんで、とっても感激して涙目でした。
そして早雲王子登場。アクロバットです。花道のハシゴに登るトコが最高潮に盛り上がりましたね。拍手喝采でした。外人さんも喜んでたと思うな〜。そんで、四天のみなさんも満足するくらいの拍手の熱量があったのではないかな。最期まで憎たらしい早雲王子でしたが(そうでなくっちゃ!)朱雀門から落ちる姿もカッコよくて、また拍手、拍手でした。
不動明王は、チョット説教臭い気もするけど、まぁ「まとめ」って感じで。
出ずっぱりの五役、「オレが主役」って海老蔵さんが久しぶりで、とっても楽しかったな〜。どの役も板についてる感じがした。今度、一階席で拝見するの楽しみ〜♪
2012年1月7日 昼・夜、観劇。
まずは、成田山新勝寺の出開帳にお参りしました。
観劇に来て、参詣できるってトクした気分。いろいろお願いしてきました☆
昼の部は、晴れがましい席にしてみました♪アノ客席の方向いてる1階の左列です。
まずは「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」です。近松好きなアタシですが、このお話はあんまり好きじゃないのです。絵描きの又平が「納得のいく絵が描けるか」ということで悩んでなくて「名字が欲しい」っていう、なんか権威を欲しがっているように思えて共感できないの。でも、今、ウチに帰って来てから考えたら、自分では納得の行く絵が描けているのに、それが世間で評価されない、っていう悲しみなのか…と。現代の絵描きでも、音楽家でも、ファッションデザイナーでも、セルフプロデュース力が大事って側面もありますもんね。タイアップつかないと注目されない、とか、ネットを活用するとか。又平は吃音で、ソッチが全くダメで悲しいんですよね。そんで絶望して手水鉢に最期の絵を描いた時に奇跡が起こるんですけど、その絵がアレなんで、最初のひっかかり「名字もらうより、もっとよい絵が描けるように精進せんかい」って思っちゃうんですよねー。美術の問題かしら?
でも、義太夫好きなんで、その辺は楽しめるし、秀太郎さんの足音までもが音楽(義太夫とシンフォニー♪)になってるし、トラの大きな着ぐるみとかも面白いし、細部が楽しめます。海老蔵さんは狩野雅楽之助っていうカッコイイ役ですし。番附にも「好きな役」って書いてあります。衣裳も動きもステキでした。
客席は満杯でした。おキモノの方も多くて華やか。
今日は豪華弁当を張り込もう!と思ってたら、お金を持って出るの忘れて、五千円しかないので、高島屋で買った450円のそぼろ弁当(美味しかった♪)とプリンを幕間に食べて、1500円の番附買って、次は、岡本綺堂の「修禅寺物語」初見です。
おお〜進之助さん、お久しぶり〜。新歌舞伎だからかな、そんなに違和感ないです。前みたいに舞台潰し屋みたいに思わなかった。ダウンタウンと出てる山崎みたいに、スベリ芸で頑張っている的な?そして、新歌舞伎は苦手ジャンルですが、夜叉王(我當さん)の考え方が現代の芸術家っぽいので、割と納得して見られました。海老蔵さんは源頼家、お殿様です。まぁダメ殿なんですけど、お美しいし、悲劇的な感じが出ててよかったです。最期の場で、桂(扇雀さん)が、父、夜叉王の打った頼家の面をつけて出てくるトコロもハッとしました。うまくできたお芝居です。
昼の部ラストは、NHK「こいつは春から」で放映された「積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)」です。こちらも初めて拝見。藤十郎さん、團十郎さん、海老蔵さんの三人です。家族でTV見てて、藤十郎さんが八十歳で、桜の精とか、くるくるまわったり、腰が入った踊りで、ウチのチチが、八十でこんなに元気なん!?って、とっても感激して喜んでいて「ワシも頑張ろ」とか言ってたので、別の感謝の気持ちもありました。藤十郎さんは、ホントにお若くて、TVよりもずっと迫力も動きの細やかさもあるし、なんの危なっかしさも感じないし、さすがで、生の舞台もチチに見せたいと思いました。そして、團十郎さんもユーモラスでステキでした。常磐津の一巴太夫さん(スゴイ眉毛のおじいさん♪)が台詞言って、團十郎さんが身振り手振りするのが、とっても面白かったです。海老蔵さんも大御所二人に負けないけど、やりすぎずのハーモニーで、見応えのあるお芝居でした。
花道に役者さんが来られると、おこぼれでスポットライトが当たるので、私も明るいトコにいたので、なんか、色んな役者さんと見つめ合っちゃって、うひょひょ〜でした。海老蔵さんとも見つめ合ちゃった♪「アンタのファンだよ〜アンタを見に来たよ〜何回も観劇してるよ〜」って念を送ったんですけどw
道頓堀に櫓が上がってます〜♪
所持金が二千円くらいになったので、かに道楽のお弁当はあきらめて、ファミリーマートでいろいろ買って、夜の部に備えます。いよいよアレですね〜。若干お若いお客さんが多いかな?外人さんも団体で来られてて、楽しまれたらいいな〜。新橋演舞場で拝見しました「鳴神不動北山櫻」です。今度は三階席。オペラグラス握りしめた海老蔵ファンのお嬢さんに挟まれての観劇です。
三階でも見やすい席でよかったです♪
まずは海老蔵さんからのガイダンスですよね〜。満員の客席は楽しく拝見してました。したら途中で、妨害する声があって、ドキ〜!!ってしちゃいました。事件がらみで反目してる誰かが来たのかと思って。したら、演出の「まだか〜」でした。新橋の時は笑ってみてたのに、今日は一瞬凍り付いちゃいました…。でもそこからはダイジョーブ。早雲王子もカッコよかったです。
序幕の阿倍清行も笑いを誘ってました。早口もスラスラで。私もかわゆらしくて好きです。百歳越えてるってトコも好き。女のニオイに鼻がきくトコも。優しくしてあげたいわ。
そして「毛抜」です。今回は二枚目役ばっかりの海老蔵さんですけど、弾正は、オヤジ役ww。ナイスミドルです。エロいです。オーバーで、ざっくりしてるようでいて、ちゃんと押さえるトコは押さえてる、亭主にしたら一番ハッピーそうなヒトですね♪ちゃんと笑わせどころで笑って楽しんできました。巻絹の笑也さんもキレイで素敵でした。悪いチームでしたけど、数馬役の新十郎さんもよかったです。弾正、だいぶセクハラでしたけど、問題をみんな解決して帰って行きました。カッコいいな〜。
お金もないのに、なんだかすっごく欲しくなって、弁慶の人形がついたボールペン買っちゃったww。う〜れしぃ〜♪
再び清行登場で、客席に降りる時に、えも言われぬ(タメイキと嬌声と嫉妬が混じった)どよめきが起こって、三階席から歯ぎしりして見てました〜。かわゆい〜。
続けて「鳴神」です。雲の絶間姫って、菊之助さんや亀治郎さんで見てて清潔なイメージが強いので、扇雀さん、ヤ〜ラシ〜イ。上人様は速攻で籠絡されちゃいました。海老蔵さんで初めて見た時は、お父さんの鳴神そのままだったのに、もう海老蔵さんの鳴神ですね。台詞の間の違和感もないし、面白いです。注連縄切って、雷雨になって、雲の絶間姫が花道行くトコがカタルシスですよね!そんで、怒りの上人様です♪三階席だから、全ては見られなかったけど、鳴神の六方はカッコよかったな〜(ウットリ)。神が宿ってましたね。私もよく「神」ってコトバ使うんですけど、若い人が言う「神」と、アタシが言う「神」は違うな〜って、今日思いました。若い人は「スゴイね!」ってニュアンスかと思うんですけど、私が言うのは、人間がすることであっても、極限に近づいて無の境地に達してるのかな、的な状態。鳴神は、怒りで暴れて、花道からはけていくけど、暴れている時は怒ってるけど、六方の時は怒りを通り越して、何か違う物が宿ってる気がして。そんで、とっても感激して涙目でした。
そして早雲王子登場。アクロバットです。花道のハシゴに登るトコが最高潮に盛り上がりましたね。拍手喝采でした。外人さんも喜んでたと思うな〜。そんで、四天のみなさんも満足するくらいの拍手の熱量があったのではないかな。最期まで憎たらしい早雲王子でしたが(そうでなくっちゃ!)朱雀門から落ちる姿もカッコよくて、また拍手、拍手でした。
不動明王は、チョット説教臭い気もするけど、まぁ「まとめ」って感じで。
出ずっぱりの五役、「オレが主役」って海老蔵さんが久しぶりで、とっても楽しかったな〜。どの役も板についてる感じがした。今度、一階席で拝見するの楽しみ〜♪
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