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松竹座、壽 初春大歌舞伎に行ってきました〜♪ [海老蔵礼賛]

2012年エンタメの幕開けは歌舞伎で始まりです。うれしいなぁ。直前にローカルTVの宣伝インタビューでも、もう何の屈託もない感じの海老蔵さんだったし。病み上がりの初観劇なんで(初ライブはもう終わっておりますw)、感慨もひとしおです。初日から三日間は「にらみ」をなさったそうで、それは拝見できなかったけど、大阪でお目にかかれるだけで満足ですから♪

2012年1月7日 昼・夜、観劇。
まずは、成田山新勝寺の出開帳にお参りしました。

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観劇に来て、参詣できるってトクした気分。いろいろお願いしてきました☆

昼の部は、晴れがましい席にしてみました♪アノ客席の方向いてる1階の左列です。
まずは「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」です。近松好きなアタシですが、このお話はあんまり好きじゃないのです。絵描きの又平が「納得のいく絵が描けるか」ということで悩んでなくて「名字が欲しい」っていう、なんか権威を欲しがっているように思えて共感できないの。でも、今、ウチに帰って来てから考えたら、自分では納得の行く絵が描けているのに、それが世間で評価されない、っていう悲しみなのか…と。現代の絵描きでも、音楽家でも、ファッションデザイナーでも、セルフプロデュース力が大事って側面もありますもんね。タイアップつかないと注目されない、とか、ネットを活用するとか。又平は吃音で、ソッチが全くダメで悲しいんですよね。そんで絶望して手水鉢に最期の絵を描いた時に奇跡が起こるんですけど、その絵がアレなんで、最初のひっかかり「名字もらうより、もっとよい絵が描けるように精進せんかい」って思っちゃうんですよねー。美術の問題かしら?
でも、義太夫好きなんで、その辺は楽しめるし、秀太郎さんの足音までもが音楽(義太夫とシンフォニー♪)になってるし、トラの大きな着ぐるみとかも面白いし、細部が楽しめます。海老蔵さんは狩野雅楽之助っていうカッコイイ役ですし。番附にも「好きな役」って書いてあります。衣裳も動きもステキでした。

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客席は満杯でした。おキモノの方も多くて華やか。

今日は豪華弁当を張り込もう!と思ってたら、お金を持って出るの忘れて、五千円しかないので、高島屋で買った450円のそぼろ弁当(美味しかった♪)とプリンを幕間に食べて、1500円の番附買って、次は、岡本綺堂の「修禅寺物語」初見です。
おお〜進之助さん、お久しぶり〜。新歌舞伎だからかな、そんなに違和感ないです。前みたいに舞台潰し屋みたいに思わなかった。ダウンタウンと出てる山崎みたいに、スベリ芸で頑張っている的な?そして、新歌舞伎は苦手ジャンルですが、夜叉王(我當さん)の考え方が現代の芸術家っぽいので、割と納得して見られました。海老蔵さんは源頼家、お殿様です。まぁダメ殿なんですけど、お美しいし、悲劇的な感じが出ててよかったです。最期の場で、桂(扇雀さん)が、父、夜叉王の打った頼家の面をつけて出てくるトコロもハッとしました。うまくできたお芝居です。

昼の部ラストは、NHK「こいつは春から」で放映された「積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)」です。こちらも初めて拝見。藤十郎さん、團十郎さん、海老蔵さんの三人です。家族でTV見てて、藤十郎さんが八十歳で、桜の精とか、くるくるまわったり、腰が入った踊りで、ウチのチチが、八十でこんなに元気なん!?って、とっても感激して喜んでいて「ワシも頑張ろ」とか言ってたので、別の感謝の気持ちもありました。藤十郎さんは、ホントにお若くて、TVよりもずっと迫力も動きの細やかさもあるし、なんの危なっかしさも感じないし、さすがで、生の舞台もチチに見せたいと思いました。そして、團十郎さんもユーモラスでステキでした。常磐津の一巴太夫さん(スゴイ眉毛のおじいさん♪)が台詞言って、團十郎さんが身振り手振りするのが、とっても面白かったです。海老蔵さんも大御所二人に負けないけど、やりすぎずのハーモニーで、見応えのあるお芝居でした。

花道に役者さんが来られると、おこぼれでスポットライトが当たるので、私も明るいトコにいたので、なんか、色んな役者さんと見つめ合っちゃって、うひょひょ〜でした。海老蔵さんとも見つめ合ちゃった♪「アンタのファンだよ〜アンタを見に来たよ〜何回も観劇してるよ〜」って念を送ったんですけどw

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道頓堀に櫓が上がってます〜♪

所持金が二千円くらいになったので、かに道楽のお弁当はあきらめて、ファミリーマートでいろいろ買って、夜の部に備えます。いよいよアレですね〜。若干お若いお客さんが多いかな?外人さんも団体で来られてて、楽しまれたらいいな〜。新橋演舞場で拝見しました「鳴神不動北山櫻」です。今度は三階席。オペラグラス握りしめた海老蔵ファンのお嬢さんに挟まれての観劇です。

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三階でも見やすい席でよかったです♪

まずは海老蔵さんからのガイダンスですよね〜。満員の客席は楽しく拝見してました。したら途中で、妨害する声があって、ドキ〜!!ってしちゃいました。事件がらみで反目してる誰かが来たのかと思って。したら、演出の「まだか〜」でした。新橋の時は笑ってみてたのに、今日は一瞬凍り付いちゃいました…。でもそこからはダイジョーブ。早雲王子もカッコよかったです。
序幕の阿倍清行も笑いを誘ってました。早口もスラスラで。私もかわゆらしくて好きです。百歳越えてるってトコも好き。女のニオイに鼻がきくトコも。優しくしてあげたいわ。

そして「毛抜」です。今回は二枚目役ばっかりの海老蔵さんですけど、弾正は、オヤジ役ww。ナイスミドルです。エロいです。オーバーで、ざっくりしてるようでいて、ちゃんと押さえるトコは押さえてる、亭主にしたら一番ハッピーそうなヒトですね♪ちゃんと笑わせどころで笑って楽しんできました。巻絹の笑也さんもキレイで素敵でした。悪いチームでしたけど、数馬役の新十郎さんもよかったです。弾正、だいぶセクハラでしたけど、問題をみんな解決して帰って行きました。カッコいいな〜。

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お金もないのに、なんだかすっごく欲しくなって、弁慶の人形がついたボールペン買っちゃったww。う〜れしぃ〜♪

再び清行登場で、客席に降りる時に、えも言われぬ(タメイキと嬌声と嫉妬が混じった)どよめきが起こって、三階席から歯ぎしりして見てました〜。かわゆい〜。

続けて「鳴神」です。雲の絶間姫って、菊之助さんや亀治郎さんで見てて清潔なイメージが強いので、扇雀さん、ヤ〜ラシ〜イ。上人様は速攻で籠絡されちゃいました。海老蔵さんで初めて見た時は、お父さんの鳴神そのままだったのに、もう海老蔵さんの鳴神ですね。台詞の間の違和感もないし、面白いです。注連縄切って、雷雨になって、雲の絶間姫が花道行くトコがカタルシスですよね!そんで、怒りの上人様です♪三階席だから、全ては見られなかったけど、鳴神の六方はカッコよかったな〜(ウットリ)。神が宿ってましたね。私もよく「神」ってコトバ使うんですけど、若い人が言う「神」と、アタシが言う「神」は違うな〜って、今日思いました。若い人は「スゴイね!」ってニュアンスかと思うんですけど、私が言うのは、人間がすることであっても、極限に近づいて無の境地に達してるのかな、的な状態。鳴神は、怒りで暴れて、花道からはけていくけど、暴れている時は怒ってるけど、六方の時は怒りを通り越して、何か違う物が宿ってる気がして。そんで、とっても感激して涙目でした。

そして早雲王子登場。アクロバットです。花道のハシゴに登るトコが最高潮に盛り上がりましたね。拍手喝采でした。外人さんも喜んでたと思うな〜。そんで、四天のみなさんも満足するくらいの拍手の熱量があったのではないかな。最期まで憎たらしい早雲王子でしたが(そうでなくっちゃ!)朱雀門から落ちる姿もカッコよくて、また拍手、拍手でした。
不動明王は、チョット説教臭い気もするけど、まぁ「まとめ」って感じで。
出ずっぱりの五役、「オレが主役」って海老蔵さんが久しぶりで、とっても楽しかったな〜。どの役も板についてる感じがした。今度、一階席で拝見するの楽しみ〜♪
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れいちぇる

遅まきながらあけましておめでとーございますぅ。
病気も治ったようでよかったですね。でもまだまだお大事にしてくださいね。

ワタクシ、別の方に心変わりし(失礼)
なんやかんやでずーっと海老蔵さんは御無沙汰だったのですが。
このまえ年末の花形の時に、歌舞伎クラスタさんの
ツイをみていたら猛烈にみたくなり行ってきました。

弁慶、歌舞伎通の方たちからはいろいろな意見もあるようですが、
でもあの爆発力は健在で、なんだかうれしかったです。
またあの「俺様」の海老蔵さんにもどっていただきたいなと
!思ってみていました。

では今年もよろしくお願いいたします!
by れいちぇる (2012-01-09 22:36) 

tabu

わ〜い、れいちぇるさん、ありがとうございます♪
「俺様」は徐々に戻りつつあるみたいです。
やっぱりスターは、愛されて、憎まれてナンボです。
なんとなく海老蔵さんの弁慶がイヤというヒトの
気持ちもわかる気もするんですけど(←わかるんかいww)
私もあの爆発力、ラストの六方に毎度やられて
やっぱり楽し〜って思っちゃいます。
今年は、お正月に海老蔵さんの歌舞伎を拝見できて
喜びもひとしおです♪

本年もどうぞよろしくお願いします〜!
by tabu (2012-01-09 23:47) 

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