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海老蔵、渾身の「伊達の十役」 [海老蔵礼賛]

新橋演舞場
2010年1月23日 夜の部

前回の観劇から約一週間。有休取って、のんびり平日に出かけちゃいましょう、とチケットを取ってたのですが、いろいろあって結局シゴトで東京へ。深謀画策しても後々の観劇の支障になっては嫌だし、ここは素直に働いて、定時ダッシュ!!ハァハァしながら地下鉄乗り継いで東銀座へ!三幕目「奥殿」にすべり込みました〜。

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ロビーの端には猿弥さん休演のお知らせが…

上手側の真ん中よりやや前の方のお席。前回楽しめなかった早替わりオンパレードの発端〜二幕が観られなかったのが残念でなりません。慌てて来たので、なんだか気が落ち着かなくて、お芝居に集中できず、歌舞伎のリズムに乗れないまま「奥殿」は終わってしまった…。集中しようと息を詰めていると、誰かがクシャミしたり、お喋りしたりして、緊張感が高まっていかないというか…。猿弥さんの休演も響いているのかな。
弾正の宙乗りは、しっかり最後まで目撃できて堪能しました。狐忠信の「喜び」「動」の宙乗りに対して、「邪」で「静」の宙乗りです。

四幕目は獅童さんから登場。民部之助の役は特に文句ないです。普通の誠実な人です。…そして、弾正、たまりません!ただの盗人とかの悪人じゃなくて、妖術使いで術を破るには子(ね)の年、月、日、時刻に生まれた男子の生血が必要だとか、オカルトティックな設定。目の動きや、表情、全体のゾっとする感じったら…。先日、(スタンド・バイ・ミーで海老蔵さんとダブルキャストだったという)山本耕史が吸血鬼のスンゴイ役やっている映画見てかなりゾっとしたのですが、海老蔵さんは、CGもカラコンもなしに、えも言われぬゾゾ〜っと身の毛もよだつ、なのに美しくてついフラフラついていってしまいそうな悪魔を演じています(あんまりにも格好いいので、宙乗りの時にキャーキャー言ってみんなで追いかけて、袴をつかんで引きずり下ろしてしまう、という空想をしてニヤついてしまいました)。そして、そんな弾正にたいして勝元の爽やかぶりがまた際立ちまして。「伊達の十役」はもう、雷神不動にも増して、海老蔵贔屓に堪えられない演目になっております。松竹座で再演を激希望ですね!

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二階のロビー。未来の花嫁からインタビューを受けたソファーがなくなっていて、バースタンドになっていました☆

一件落着して所作事です。姉妹の霊、色っぽくて、鏡獅子の弥生とは違う趣。踊りはまぁなんですが、時々みせる「ギロッ!」ってかんじが面白いです。京潟姫に「高尾太夫と累に似てる」と言われて「え〜」って意地悪そうに言うとことか。最後は押し戻して、姉妹の霊も「消えにけり」。スカっと終わって、いっぱい拍手して帰ってきました。

今回は、奈良から遠征に来られた澤瀉屋贔屓の方と隣り合って、歌舞伎歴も同じくらいで、幕間にお話できて楽しく観劇できました(次は松竹座で会いましょう♪)。また、掲示板にもたくさん書き込みをいただいたので、掲示板のみなさんと楽しめている気がいつも以上にしましたです。
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